古着は傷がある場合が多いです。むしろ、傷物にいい物が多いと個人的には感じています。
どの古着屋さんも一枚一枚チェックして店頭に出すと思いますが、見落としてしまう場合があります。
また、チェックでは一見問題が無かった物でも、経験豊富なスタッフさんじゃないとつい見落としてしまう「生地の劣化」などもあります。
自然劣化、金属部分の腐食、乾燥、漂白剤、昔の染色インクなど様々です。
物は例外なく何でも必ず風化します。
古着に欠かせないのは経験と修理技術という事になります。(洗濯技術もですが)

ビンテージ古着にせよ、レギュラー古着にせよ、新品にせよ、衣類も人間同様に傷付いていきます。
ただし、人間のような治癒力はありませんから、自然には直りません。人間で言うと「歯の治療」に似ているでしょうか?
風邪とは違って歯は元通りには直りませんね。歯医者さんで歯は「復元」は出来ません。
古着の修理も「復元」はできません。

「早期発見、早期治療」つまり「予防」が長持ちのコツとなります。

※修理人によって、直し方は様々です。
私の場合は「オリジナルのまま好き」ですので、古着は「なるべくオリジナルを損なわない直し方」を基本としています。
ご依頼の際はこれを参考にされると良いかと思います。

※ビンテージ衣料品の話ばかりしましたが、通常のお直しもやります(むしろそっちの方が仕事は多いかも…)



主なリペア料金例(見積もり無料)  

 ミシンのリペア(金額は消費税抜きの価格になります)

1 ジーンズの穴等(よく見るジグザグ型の物です。)

    1平方センチメートルあたり100円、300円の2通りがありますほどきは倍額~

 

2 裾上げ(お買い上げ品は無料)

 パンツ三つ折 (※チェーンステッチによる裾上げは行っておりません)

   800円~シングル   1,500円~ダブル

 シャツ

  1,000円~線)    2,500円~線)

スカートの裾     

  1,000円~ほどきは倍額

3 ステッチほつれ 

  1cm 20円~シングル)

  1cm 30円~ジグザグ

  1cm 50 ~(ロック

4 ジッパー交換

  2,000円~

5 シャツのえり返し

  レギュラーカラー(台襟の物) 1,500円~

  オープンカラー  3,500円~

6 .袖口の破れ(片袖) 2,000円~ 修理方法によります

7 Tシャツの裾上げ  インターロック  2,000円~

    袖つめ(片側)  1,500円~

手縫いのリペアリブやセーター、スエットなどのニット素材に有効)

1 破れ等の穴埋め

  1c㎡ 500円~

2 ほつれ 

1cm片道 300円~

3 ボタン付け

   1個 200円~

貼りリペア接着芯等によるリペア) *用途が幅広く、予防にも使用でき、奥が深いリペアです。

 横×縦10×10cmまで1カ所につき500円。

※ミシンをかける負荷によって、かえって破れてしまうと予想される状態の生地や、小さい穴に対してミシンをかけずにオリジナルの傷を生かしたい方に適しています。基本的にだいたいの素材で使用できます) 

ジーンズはもちろん、シャツの穴、ジャケットの穴、コートの穴等にも使用します。

向かって右ひざが「貼りリペア」。
生地が薄くなってしまった面積が大きすぎて、リペアが予算オーバーになりすぎたり、ミシンをかけるとむしろ「返し」の部(リペア糸の∧の角の部分)で余計破れやすくなったりすると予想される部分に有効です。

表向きにはオリジナルの雰囲気を損ないませんので、ミシンをかけることによってオリジナルの雰囲気を損なうのをあまり好まない方におすすめです。価格も安価で済みます。履く頻度やサイズ選び等にもよりますが、割と持ちます。

接着芯は薄いポリエステル×コットンの物です。糊が効いている状態ですので出来上がりは張りがありますが、水を通すとソフトになります。



 その他

1 スタジャン等のスナップ

  1組 800円~

2 ジーンズのボタン  

  1個 500円~

3 スカート等のスナップ、カギホック付け手縫いタイプ

  1個500円~

リメイク(例)

 1 ジーンズ(パンツ)スカートに

 

  ひざ丈まで 2,000円~マチなし

  (マチ付け1つにつき500

   

  ひざ下丈 2,500円~マチなし

   (マチ付け1つにつき1000円

   レギュラーカラー  スタンドカラーに   

  1,500円~

  その他お客様のアイデア

 ワッペン付け、パッチワーク風生地縫い付け等

特記事項

リペアで復元は出来ません。

生地の劣化等で修理不可能な物はお預かり出来ません

生地の伸び等がある為、なるべく洗濯後の物をお持ち下さい。

※一人作業のため、あまりに大量の場合はお断りさせて頂きますが、ご了承ください。

※修理は千差万別です。とりあえずご相談下さい

<修理例を紹介します。>

↑シャツの袖口です。お気に入りだったのでしょう。複雑に破れています。

1950年代のレーヨン素材のシャツです。素材、作りなどが素晴らしいです。現在の服ではなかなか見ることのない、細かいピッチのミシン目です。

左が修理前、右が修理後です。

デニムリペア(1c㎡あたり100円の方法。横糸が残ります。*1c㎡あたり300円の方法では、横糸を縫いつぶします。)

裏には薄い接着心を貼っていますので、周辺補強+自然な厚さの仕上がりです。

一番上の写真の修理後です。ポケットの縁に直し方は様々ですが、個人的に古着デニムの「ぼそぼそ」が好きなので、「ぼそぼそ」を生かした修理法です。「ぼそぼそ」無しにもできます。

1平方センチあたり、100円の方法。

メジャーで8cm分の長さの修理です。

1平方㎠あたり300円の方法の例

遠目で目立たなくする方法です。(ダメージにより限界はあります)

よくあるポケット角破れ

これは裏地にウールブランケットが付いているので、ミシンをかけると裏地に貫通、表側もきれいにならないため、手縫いリペアです。

手間がかかり高額ですが、ミシンの入らない箇所でも使える万能なリペアです。



↑リーバイス507xx(セカンドモデル)のオリジナルの襟の修理です。

襟の返しと手縫いリペアが入っています。



↑我が家の猫に爪とぎされたウールコートです。。。

発見した時は愕然としました...

ある程度目立たなくなりました。

まだまだ様々なものがあります。

千差万別ですので、まずはご相談ください。

※ビンテージ衣料ばかりの写真を掲載しましたが、ビンテージ衣料専門という訳ではありません。

直接お店にお持ちいただけない方は、メールやSNSで画像をお送りください。



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